【鍼灸師が教える】癌に対する鍼灸の有効性|Bianca鍼灸サロン|

こんにちは

Bianca鍼灸サロンです。

今回は、癌治療に対する鍼灸の有効性について話していきたいと思います。

このブログでは、こんなことが分かります。

本記事の内容
  • 癌について知ることができる
  • 癌の予防方法が分かる
  • 鍼灸でできる癌の治療

まずは、癌について詳しく説明していきたいと思います。

目次

癌について詳しく知る

癌(がん)とは

癌(がん)とは簡単に言うと正常な細胞の遺伝子が傷ついてできた異常な細胞が
どんどん増え続けて発生する病気です。

癌細胞が蓄積されてかたまりになると「癌」になり、その周囲に広がりやすくなります。
発生した場所だけでなく、周りの器官にもがんが広がることを「浸潤」(しんじゅん)と言います。

さらに癌が血管やリンパ管に入り込み、他の器官にたどり着いて広がる「転移」によって
癌は全身に広がっていくことになるのです。
癌は遺伝子の異常によって発症する病気であり、人から人に感染する病気ではありません。

男女別癌発生率

いつ・どの部位にがんが発生するかは人によって異なりますが、

男性は大腸・前立腺・胃・肺・肝および肝内胆管の5部位の発生率が高く、
特に大腸がんは50代から発生率が上昇する傾向にあります。

一方、女性は乳房・大腸・子宮・肺・胃の5部位の発生率が高く、
特に乳がんは20代後半から発生リスクが高まるところが特徴的です。

癌の死亡率

がんで死亡する確率は、男性は26.7%、女性は17.8%と、発生率に比べると低い傾向にありますが、
癌の治療には長い時間がかかるため、早期発見・早期治療が重要とされています。

癌の発生率を高める要因

このような遺伝子に異常をもたらす要因として、

  • 食事などの添加物や、外気汚染などによる化学物質
  • 食事・喫煙などの生活習慣
  • 仕事や生活におけるストレスなどの心理的要因

などが関与しているという説が一般的です。生活の見直しによる健康的な生活はがんの予防に効果があるとされていますが、完全ながんの予防方法はまだありません。

科学的根拠に基づくがん予防方法

上記でもお伝えしたように、完全ながんの予防方法はありませんが、
生活習慣などを見直すことにより、がんの早期対策をすることは可能です。

国立がん研究センターをはじめとする研究グループでは、
日本人のがんの予防にとって重要な「日本人のためのがん予防法」を定めました。

実際に生活習慣に気を付けて生活している人とそうでない人では、将来がんになる確率はどれくらい違うのでしょうか。

国立がん研究センターでは、計140,420 人を対象に
生活習慣とがんやほかの病気の発症率についての追跡調査を実施してきました。

その調査で、生活習慣を意識する人は意識しない人に比べ、
男性で43%女性で37%がんになるリスクが低くなるという推計が示されました。

では、予防の為の健康習慣をどう実践すればよいのかを具体的に説明していきます。

禁煙する

1.たばこは吸わない

研究の結果から、たばこは肺がんをはじめ、食道がん、膵臓がん、胃がん、大腸がん、膀胱がん、乳がんなど
多くのがんになりやすくなる可能性があることが分かりました。
たばこを吸う人は吸わない人に比べて、がんになるリスクが約1.5倍高まることも分かっています。

2.他人のたばこの煙を避ける

受動喫煙でも肺がん(特に腺がんタイプ)や乳がんのリスクは高くなります。たばこは吸う本人のみならず、周囲の人の健康も損ねます。

禁煙はがん予防の大きく、確実な一歩になります。
吸っている人は禁煙し、吸わない人はたばこの煙をなるべく避けて生活しましょう。

節酒する

多量の飲酒でがんのリスクが高くなることが、日本人男性を対象とした研究で分かりました。
1日あたりの平均アルコール摂取量が、純エタノール量で23g未満(ビール500ml約1本)の人に比べ、46g以上(ビール500ml約2.5本)の場合で40%程度69g以上(ビール500ml約3.5本)で60%程度、がんになるリスクが高くなります。

特に飲酒は食道がん、大腸がんと強い関連があり、女性では、乳がんのリスクが高くなることが示されています。女性のほうが男性よりも体質的に飲酒の影響を受けやすく、より少ない量でがんになるリスクが高くなるという報告もあります。

飲む場合は純エタノール量換算で1日あたり約23g程度までとして
飲まない人、飲めない人は無理に飲まないようにしましょう。

飲酒量の目安(1日あたり純エタノール量換算で23g程度)
  • 日本酒 … 1合
  • ビール大瓶(633ml) … 1本
  • 焼酎・泡盛 … 原液で1合の2/3
  • ウィスキー・ブランデー … ダブル1杯
  • ワイン … ボトル1/3程度

食生活を見直す

これまでの研究から、「塩分のとりすぎ」「野菜や果物をとらない」「熱すぎる飲み物や食べ物をとること」が、がんの原因になるということが明らかになっています。このことから、塩分を抑え、野菜と果物を食べ、熱い飲み物や食べ物は少し冷ましてからとるという3つのポイントを守ることで、日本人に多い胃がんのリスクや、食道がん、食道炎のリスクが低くなります。

1)減塩する

調査から、食塩摂取量の多い男性のグループでは胃がんのリスクが高いことがわかっています。また、女性は男性ほどはっきりした関連はみられないものの、いくら、塩辛などの塩分濃度の高い食べ物をとる人は男女ともに胃がんのリスクが高いという結果も報告されています。
塩分を抑えること、すなわち減塩は、胃がんの予防のみならず、高血圧、循環器疾患のリスクの低下にもつながります。

食塩摂取量の目安
日本人の食事摂取基準(厚生労働省策定「日本人の食事摂取基準2015年版」)では、1日あたりの食塩摂取量を男性は8.0g未満、女性は7.0g未満にすることを推奨しています。塩蔵食品、食塩の摂取は最小限にするよう心がけましょう。

2)野菜と果物をとる

野菜と果物の摂取が少ないグループでは、がんのリスクが高いことが示されています。しかし、野菜や果物を多くとればリスクが低下するかどうかという点に関しては、明らかになっていないです。

特に、食道がん・胃がん・肺がんについては、野菜と果物をとることで、がんのリスクが低くなることが期待されています。野菜と果物をとることは、脳卒中や心筋梗塞をはじめとする生活習慣病の予防にもつながるので、
できるだけ毎日意識的にとるようにしましょう。

野菜と果物の摂取について
野菜や果物不足にならないようにしましょう。
厚生労働省では、1日あたり野菜を350gとることを目標としています。
果物も合わせた目安としては、野菜を小鉢で5皿分と果物1皿分を毎日食べる心がけで、400g程度になります。

3)熱い飲み物や食べ物は冷ましてから

飲み物や食べ物を熱いままとると、食道がんと食道炎のリスクが高くなるという報告が数多くあります。
飲み物や食べ物が熱い場合は、少し冷まし、口の中や食道の粘膜を傷つけないようにしましょう。

身体を動かす

仕事や運動などで、身体活動量が高い人ほど、がん全体の発生リスクが低くなるという報告があります。
身体活動量が高い人ではがんだけでなく心疾患のリスクも低くなることから、
死亡全体として考えた場合のリスクも低くなります。普段の生活の中で、
可能なかぎり身体を動かす時間を増やしていくことが健康に繋がります。

1)活発な身体活動によりがんになるリスクは低下します

男女とも身体活動量が高い人ほど、何らかのがんになるリスクが低下していました。特に高齢者や、休日などにスポーツや運動をする機会が多い人では、はっきりとリスクの低下がみられました。
がんの部位別では、男性では、結腸がん、肝がん、膵がん、女性では胃がんにおいて、
身体活動量が高い人ほど、リスクが低下しました。

2)推奨される身体活動量

では、実際にどれくらい身体を動かすとよいのでしょうか?
厚生労働省は、「健康づくりのための身体活動基準2013」の中で、18歳から64歳の人の身体活動について、“歩行またはそれと同等以上の強度の身体活動を毎日60分行うこと”、それに加え、“息がはずみ、汗をかく程度の運動を毎週60分程度行うこと”を推奨しています。

同様に、65歳以上の高齢者については、“強度を問わず、身体活動を毎日40分行うこと”を推奨しています。また、すべての世代に共通で、“現在の身体活動量を少しでも増やすこと”、“運動習慣をもつようにすること”が推奨されています。

癌と鍼灸の関係

アップルのCEOだった故スティーブ・ジョブズは、鍼灸治療を取り入れて膵臓がんと闘っていました。
病院で手術を受けながらも、鍼灸治療や食事療法といった代替医療を続けたとされています。

スティーブジョブズが鍼灸治療を取り入れて膵臓がんと闘っていたことがジョブズの本に書かれていることもあり、
鍼灸はさらに世界で認知されることになりました。

鍼灸治療は、それ以前にも世界各国で親しまれていました。
画家のピカソは持病の坐骨神経痛を鍼灸治療によってケアしていたことが有名です。

では、鍼灸治療は癌に対してどのような効果があるのでしょうか。
それは大きく分けて2つあります。

癌に対する主な効果

1.痛みや吐き気の軽減

2.術後合併症の予防

鍼灸治療だけでは、癌を縮小させたり消失させたりすることはありません。ですが、鎮痛剤では取り切れない痛みやだるさなどを鍼灸治療では軽減させることができます。なので、鍼灸治療は病院での治療を補う一手として期待されています。

効果をより細かく説明すると、厚生労働省が作った「がんの補完代替医療ガイドブック」では、
鍼灸治療は癌患者の以下の症状を治療対象としています。

痛みや息切れなどの身体症状の軽減。
○心理的・精神的苦痛の軽減。
○生活の質(QOL)全般の改善。
○抗がん剤の副作用である吐気や嘔吐の軽減。
○手術後の腸閉塞の予防。
○乳がん治療の副作用である顔面紅潮・のぼせの治療

今回のまとめ

今回は、癌に対する鍼灸の有効性をお伝えしました。

鍼灸治療だけでは癌を小さくさせたり、取り除くことはできません。
ですが、痛みや吐き気、術後の合併症など、病院で行われている西洋医療を補う医療として、
鍼灸は癌治療で大いにお役に立つことができます。

以前から鍼灸療法が癌性疼痛に有効性があることは言われていました。
なので国立がん研究センター中央病院にも鍼灸外来がありました。
通常の鎮痛薬に鍼灸療法を追加することにより、
術後疼痛から終末期のがん性疼痛まで比較的良好な結果が出ています。

【最後に】

Bianca鍼灸サロンでは、癌治療の副作用で苦しんでいる方々に

西洋医学、東洋医学を組み合わせて患者様のお身体に合ったオーダーメイド施術を行います。

気になる方がいらっしゃいましたら是非お問い合わせください。

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この記事を書いた人

Bianca鍼灸サロン目黒本院 院長
武田 奨太(Takeda Shota)

★★★保有資格★★★
鍼師・灸師・あん摩マッサージ指圧師

★★★得意な施術★★★
【パルス治療(鍼通電施術)】
急性には高周波、慢性には低周波など周波数を使い分け
コリや痛み以外にも、内臓・自律神経・ホルモンバランスも調整

【自律神経系の調整】
神経伝達物質の分泌を促し、鎮痛作用だけでなく心理的な面でも作用します。更年期症状や睡眠障害の方に好評をいただいています。

★★★一言★★★
強弱を使い分け、心地よい施術を提供します

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