なぜ今、東洋医学が注目されるのか!?
こんにちは。
Bianca鍼灸サロンです。
今回は『【まとめ】今、世界で注目されている東洋医学』について記事を書きました。
- 今世界で注目される東洋医学について
- 東洋医学とはどういうものなのか?
- 東洋医学に期待できるものは何か
Biancaブログでは患者様が気になっていることをブログにしております。
他にもこんなことも知りたいなどあれば、お問い合わせください。
皆様、最後までお付き合いいただければ幸いです。
今、世界で注目されている東洋医学について
東洋医学とは、東洋で発達した医学のことです。
西洋医学が伝来するまでは日本でも東洋医学が主流でした。
西洋医学が病気や怪我の治療を目的にしているのに対し、東洋医学では病気や怪我の原因が何であるのか調べその原因を除去することを目的としています。
東洋医学の治療では生薬や漢方、鍼やお灸、あん摩などを用いるのが特徴です。
- 西洋医学
ミクロ(局所)な見方。患部に対する治療。対症療法である。 - 東洋医学
マクロ(全身)な見方。根本的な原因を治療。予防医学と言われる。
米軍がPTSDの治療に東洋医学を導入
海外特にアメリカでは、西洋医学(手術・薬)では改善しにくい症状の対策として、東洋医学(鍼灸治療・漢方)が注目を集めています。特に有名なものだと「米軍が兵士たちのPTSDの治療で耳鍼を取り入れている」ことです。
PTSD:心的外傷後ストレス障害。不安・不眠・動悸・鬱などの症状が生じる「こころの病気」です。
PTSDの耳鍼を戦場鍼=BFD (Battle Field Acupuncture )と称して兵士たちの精神ストレスの緩和ケアとして導入されています。この耳鍼が導入された背景としては、薬だけで治療していくとコスト面と副作用などによる依存症や中毒症になり社会復帰が難しくなってしまうからです。
鍼の場合は薬よりもコストが安く、副作用も少ないので持続的に治療することが可能で症状緩和に活躍しているそうです。
西洋医学の薬と東洋医学の耳鍼を併用することで患者様の負担を減らすことができるとされています。
海外セレブたちも美容鍼に注目
今では若い女性を中心に鍼といえば「美容鍼」と言われるほど人気が高まっています。
この美容鍼の人気を作り上げたのは海外セレブのマドンナが小顔美容方法として美容鍼(Cosmetic Acupuncture)をCNNやNew York Times、Fox Newsなどの米国メディアで報道されたことがきっかけだと言われています。
日本国内でもモデル、芸能人などが美容鍼を受けることで、SNSなどを通じて一般の人たちにも認知されるようになりました。
美容鍼が注目を集めたもう一つの要因としては、WHO(世界保健機関)にも認められている安全性と自身の自然治癒力を用いてたるみや浮腫み、肌質を改善していくので、副作用が少ないところだと考えられます。
東洋医学の特徴
東洋医学の特徴と言えば、色々ありますが大切なものをあげさせて頂きます。
ここからは概念のお話で少し難しくなりますが、頑張っていきましょう。
東洋医学理論の基礎「全体観」
東洋医学の大きな特徴は、自然(宇宙)との一体観で身体を観ることです。
自然の中に人がいて、人の中にも自然があると表現されることが多いです。
個は全体のために機能し、全体が機能することでまた個も存在することができます。
つまり一個体は諸器官から、諸器官は細胞群から、一つの細胞は分子から、分子は原子から成り立ちます。
正確には東洋医学の視点はマクロなとらえ方だけではなく、マクロとミクロの両視点から同一のもの、現象として把握するものになります。
『全体観』
現象として全体的に捉えて、そこから細かく分析して統合していく感じです。
陰陽論
身体や自然界の全てのものを「陰」と「陽」というお互いに対立した性質を持つ2つの要素に分けることができるというのが「陰陽」の概念になります。
陰は中心に向かっていく力、陽は外に出ていく力を意味します。つまり陰陽とは生じる力の方向が違うということです。
そして東洋医学ではこの陰陽のバランスが上手く保たれている状態が健康であると考えられます。
この陰陽にはそれぞれ性質があります。
- 陰陽対立:お互いに対立し合う関係
- 陰陽可分:陰陽はそれぞれ陰陽に分けられる
- 陰陽消長:陰と陽がそれぞれの役割を担いながら役割交替している
- 陰陽互根:お互いが依存、育てる関係にある
- 陰陽転化:陰は陽に、陽は陰に変化する
これらの陰陽の動きの性質を生かして陰陽のバランスを保つように働きかけます。
気血水の概念
身体は「気・血・水」によって成り立つという概念になります。
「気」とは身体を動かすために必要なエネルギー。
「血」とは体内にある赤い液体。(血液)
「水」とは体内にある透明な液体。(水分、尿、リンパ液)
東洋医学ではこの「気・血・水」が身体をバランスよく循環している状態が健康であるとされています。
車に例えると・・・
「気」が運転手、「血」がガソリン、「水」がラジエーター(冷却装置)とすると分かりやすいかと思います。
この3つのどれか一つだけでも欠けてしまうと車は動きませんよね。
僕らの身体にも同じことが言えます。
臓腑の概念
身体を構成するものに「内臓」があります。
東洋医学では内臓のことを「臓腑」と言います。
内臓器官になりますので、かなり大事な場所になってきます。
「臓腑」の働きとしては
「臓」は気や血の生成や運搬を行います。
「腑」は飲食物の消化吸収や排泄まで行います。
この臓腑を「五臓六腑」「六臓六腑」とします。
人によってはビールを飲んだ時に「五臓六腑に染み渡る」と言う方もいるのではないでしょうか?
これは中国から来た言葉で「身に染みて深く感じる、腹に染みる」という意味があります。
さらに「五臓六腑」を細かく分類できます。
- 肝
- 心
- 脾
- 肺
- 腎
- 心包(六臓)
この五臓六腑はそれぞれ独立した働き、お互い協調し合う関係でさらに「五行論」とも連携してくるので複雑になっています。
この記事では「臓腑」がまず何なのかわかっていただければ大丈夫です。
東洋医学のメリット
ここまで東洋医学についてまとめてきましたが、概念よりも具体的にはどんなメリットがあるのか知りたいですよね。
伝統を継承し続けた経験医学
結果の出ないものは衰退し、消えていきます。
化学が発展した東洋医学は現代でも使われている医学になります。
歴史的には2000年以上あり、電気やガスのない設備も整っていない時代から人の手や鍼や灸でさまざまな症状を緩和させてきました。
特に現代医学的な精密検査をしても原因がわからないもの。
例えば、しびれ、めまい、頭痛、痛みなどは不定愁訴とされ現代医学(薬や手術)だと対応しにくいところがありますが、東洋医学では適用だったりします。
一人一人に合わせたオーダーメイド治療
東洋医学の特徴では東洋医学の考え方を前述しまた。
患者様の全体を観てそこから細かく分析し統括していく考えなので、個人のお悩みや状態を考慮した上で、最適な治療方針を組んでいくことができます。
副作用がない予防医学
東洋医学の治療方法は漢方や鍼灸、あん摩などを用います。
そして、「人の持つ自然治癒力を賦活させる」ことにつきます。
もともと生物に備わっている自然回復なので、副作用がほとんど起きません。
東洋医学の最終目的は未病を治すことです。
未病とはまだ病気ではないが、その兆候としてさまざまな症状が出ている状態のことです。
これは手洗い・うがいのようなもので、目に見えた変化ないですがカゼの予防には必要不可欠だと思います。
つまり、病気になる前に治療して予防していくことで健康を保つことができます。
まとめ
ここまで、読んで頂きありがとうございます。
今、世界でも注目し始めている東洋医学を日本でも、もっと普及していきたいとBianca鍼灸サロンでは考えています。
ただ、患者様のニーズを考えると東洋医学だけでは対応できないこともあります。
なので、Biaca鍼灸サロンでは西洋医学と東洋医学の両面から治療をする形をとっております。
これにより、病名がはっきりしているものから、よくわからない痛みや痺れ、違和感など幅広く患者様のお悩みに寄り添えることができます。
諦めてしまった症状や本気で治したい方に、東洋医学の魅力を1人でも多くの方にお伝えしたいです。
今後もBianca鍼灸サロンは患者様に感動を与えられる治療を提供し、多くの方に鍼灸の良さを知ってもらい、幸せの循環を生むことを目的として、大切に施術させて頂きます。