月に1度やってくる生理。
毎月のように、ツラい「痛み」に悩まされていませんか?
実は、生理痛があるのは決して当たり前のことではありません。
現代を生きる女性は、仕事や家事、育児などで忙しく、どうしても生活リズムが崩れたりストレスが溜まったりしがちです。そうした日々の負担が、知らず知らずのうちに生理痛を強くする原因になっていると言われています。
そこで今回は【生理痛】について詳しく解説します!
生理痛を優しく和らげる方法を知って、毎月おとずれる期間を少しでも快適に、心地よく過ごせるようになりましょう。
- 生理痛がある理由
- 生理痛がひどくなる原因
- 生理痛を和らげる方法
こんにちは。
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生理痛がある理由

基本的に月に1回迎える生理ですが、その時々で痛みや経血(血)の状態が変わるのをご存知ですか?
例えば、食生活が乱れたり寝不足が続いたりした月は、生理痛がひどくなったり、経血にレバーのような血の塊が混ざったりすることも……。 生理は日頃の生活習慣や体調によって状態が大きく変化するため、ぜひ毎月のお体の通知表として観察してみてくださいね。
生理とは

まずは、生理の仕組みについて簡単に確認してみましょう。 女性の体には子宮と卵巣があり、12歳ごろになると生理(初潮)が始まると言われています。
※個人差はありますが、15歳を迎えても初潮が来ない場合は「原発性無月経」の可能性もあるため、念のため一度、婦人科で相談してみることをおすすめします。
女性の体は妊娠に備えて、毎月子宮内膜を厚くして排卵をします。妊娠しなかった場合、役目を終えた子宮内膜が剥がれ落ち、血液と一緒に体の外へ排出されます。これが生理の仕組みです。
(排卵のタイミングで精子と出会い、受精・着床すると妊娠を維持するために生理は起こらなくなります。)
生理は基本的に25~38日周期で起こり、出血期間は3~7日程度が目安と言われています。
(引用:働く女性の心とからだの応援サイト,月経について)
⇩生理にかかわるホルモン⇩
| ホルモン | 働き |
| エストロゲン(美のホルモン) | 子宮内膜を増殖させて、妊娠の準備をするホルモン 生理後~排卵ごろに多く分泌される。 ハッピーな気分にしてくれる。 |
| プロゲステロン(母のホルモン) | 妊娠を維持するホルモン 排卵後~生理前に多く分泌される。 妊娠を維持するために”守り”の体制に入るため、 むくみ・眠気などが起こりやすくなる。 (これがひどいと「月経前症候群(PMS)」と呼ばれる生理前の不調が起こる) |
生理痛があるのは当たり前ではない?

「生理痛はあるのが当たり前」と思っていませんか?実は、生理痛を全く感じずに快適に過ごしている方もいらっしゃいます。
しかし、日本人女性の約7割が生理痛を経験しており、そのうち約半数が「痛み止めを飲むほどひどい痛み」を感じているというデータもあります。これほど多くの人が経験しているからこそ、「痛くて当然」と思ってしまいがちですが、実は体からの大切なサインなのです。
(引用:令和5年度厚生労働科学研究費補助金,女性の健康の包括的支援政策研究事業,女性の健康課題に関する疫学研究 日本人女性の月経困難症・月経前症候群の罹患率と受診率と情報源に関するアンケート調査(厚生労働省の論文))
生理痛はなぜ起こる?

生理は、いわば「1ヶ月の体の通知表」のようなものです。生活習慣の乱れやストレスが積み重なると、生理痛が強く出やすくなります。
生理痛の大きな原因となるのが、子宮内膜から分泌される「プロスタグランジン」という物質です。 プロスタグランジンには子宮をギューッと収縮させて経血を押し出す働きがありますが、この分泌量が多すぎると子宮の収縮が強くなりすぎてしまい、キリキリとした激しい痛みを引き起こします。
さらに、この物質が血管を通じて全身に巡ることで、子宮以外にもさまざまな場所に不調が現れやすくなります。
- 下腹部痛・腰痛
- 胃痛・頭痛
- 吐き気・下痢
病気との判別

日常生活に支障をきたすほどのツラい生理痛は、医学的には「月経困難症(げっけいこんなんしょう)」と呼ばれます。この月経困難症には、大きく分けて「機能性(特別な病気がないもの)」と「器質性(原因となる病気があるもの)」の2種類があり、それぞれ対処法が異なります。
- 機能性月経困難症(病気がないもの)
主に、先ほどお伝えしたプロスタグランジンの過剰分泌や、若さゆえの子宮の未発達などが原因で起こります。医療機関では、痛みをコントロールする治療(鎮痛薬や低用量ピルなど)を行うことが一般的です。 - 器質性月経困難症(原因となる病気があるもの)
子宮や卵巣に何らかの病気が隠れているケースです。 「年齢を重ねるごとに生理痛がひどくなっている」「経血の量がだんだん増えてきた」という場合は、下記のような病気が関係している可能性があります。少しでもサインに心当たりがあれば、放置せず一度婦人科を受診して検査を受けることをおすすめします。
| 生理痛が ひどくなる病気 | 概要 |
| 子宮内膜症 | 20~30代の女性に多い。 子宮内膜の組織が子宮以外の場所で増殖してしまう病気。 生理痛、不妊の原因にもなる。 |
| 子宮筋腫 | 30代以降の女性に多い。 子宮に良性の腫瘍ができてしまう病気。 生理痛、月経血の量も多い。 |
| 子宮腺筋症 | 40代に多い。 子宮内膜の組織が子宮の筋肉内にできて、子宮が固く太くなる病気。 生理痛、月経血の量も多い。 |
生理痛がひどくなる原因
生活習慣の乱れ

生理に関わる女性ホルモンは、生活習慣の乱れが大きく影響します。
生活習慣とは、食事や運動・睡眠・ルーティーンなど、毎日の行動パターンのことです。
「今月は外食や甘いものが多かったな」「寝不足で疲れが取れないな」「ストレスが溜まっているな」と感じた月に、いつもより生理痛が強く出た経験はありませんか?
ぜひご自身の体調の変化に目を向けて、無理のない範囲で、あなたに合った心地よい生活リズムを心がけてみましょう。
生理痛がひどくなる具体的な生活習慣をいくつか紹介します。
食生活の乱れ
栄養不足になりすぎると、月経不順になったり無月経になるリスクが高まります。
これは、脳が「命の危険」を察知し、生命維持を優先するために女性ホルモンの分泌を抑え、「体重減少性無月経」を引き起こしてしまうからです。
もし3ヶ月以上生理が来ない状態が続いている場合は、放置せず、一度婦人科で検査を受けることをおすすめします。将来の不妊症のリスクや、骨粗鬆症(こつそしょうしょう)といった他の不調につながるのを防ぐためにも、早めのケアが大切です。
甘いものは体を冷やし血流が悪くする原因になります。同時に骨盤内の血流も悪くなり、骨盤まわりの血流が滞ると、子宮の収縮を促す「プロスタグランジン」という物質がうまく体外に排出されず、子宮内に溜まって生理痛が強く現れやすくなります。
特に白砂糖は黒砂糖やてんさい糖などと比べて体を冷やしやすいと言われています。白砂糖や生クリームがたっぷり使われたスイーツは、生理前や生理中は少し控えるなど、食べすぎに注意しましょう。
カフェインは血管を収縮させる作用があります。
血管が縮むと全身や骨盤まわりの血流が滞り、生理痛を悪化させる原因になります。
また、カフェインのとりすぎは寝つきを悪くするため、睡眠不足から生理痛が強く現れてしまう方にとっても注意が必要です。
特に注意したいのが、牛乳や生クリームなどの「乳脂肪」がたっぷり入ったカフェラテやスイーツドリンクです。乳脂肪のとりすぎは痛みの物質(プロスタグランジン)を増やしてしまう可能性があるため、カフェインとのダブルの影響で生理痛を強めてしまうことがあります。
↓知っておきたい!1日のカフェイン目安(成人)↓
- コーヒー:1日に4杯まで(400mg未満)
- エナジードリンク:製品によっては1本で300mg近く含まれるものもあるため、特に注意が必要です。
アイスや氷の入った飲み物は、ダイレクトに内臓から体を冷やしてしまいます。
体が冷えると全身の血流が悪くなり、痛みに敏感になってしまうため注意が必要です。
冷え

生理中は普段と比べて体温が下がりやすい繊細な時期です。
もともと冷え性がある方はさらに血流が悪くなるため、痛みを強く感じやすくなります。
また、体が冷えると筋肉は硬くなって動きが悪くなります。実は「子宮」も筋肉でできています。冷えて硬くなった子宮が経血を押し出そうと収縮するとき、柔らかい状態のときよりも強い力が必要になるため、これが激しい痛みの原因(生理痛)になってしまうのです。
ストレス

ストレスが過剰に溜まると自律神経が乱れ、女性ホルモンのバランスにも悪影響を及ぼします。その結果、子宮を収縮させる「プロスタグランジン」が過剰に分泌され、生理痛が強くなってしまいます。
また、ストレスを感じると交感神経が優位になり、血管がギューッと収縮して血流が悪くなります。これも生理痛を悪化させる大きな要因です。
運動不足

運動不足が続くと全身の血液の巡りが悪くなり、骨盤まわりに血液が滞りやすくなります。
さらに、筋肉には「体の中で熱を生み出す」という大切な役割があります。
筋肉量が少ないと熱を作れず、体がどんどん冷えやすい体質になってしまいます。
日頃から定期的に体を動かし、必要な筋肉量をキープして冷えない体を作っていきましょう。
生理痛を和らげる方法
「今の」生理痛を和らげたい

腰・お腹周りを温める
痛む部分やその周辺をカイロやブランケットなどで温め、血流を良くしてあげましょう。巡りが良くなることで、子宮の過剰な収縮がリラックスし、生理痛の緩和につながります。

ハーブティーを飲む
生理中の水分補給には、ラズベリーリーフやカモミールなどのハーブティーもおすすめです。ラズベリーリーフは女性特有のバイオリズムを優しく整え、カモミールは心身を温めてホッとリラックスさせる働きがあるため、生理中のどんよりとした気分や痛みのケアにぴったりです。

無理せずお薬(痛み止め)を頼る
我慢できないほどの強い痛みがあるときは、無理をせず痛み止めを服用しましょう。痛みを限界まで我慢し続けると、脳が痛みに対して過敏になってしまうこともあります。「薬に頼るのは良くないかも…」と思わずに、体を休めるための大切な選択肢の一つとして捉えてくださいね。
「未来の」生理痛を和らげたい

生活習慣を整える
生活習慣を整えることはどんな不調を改善するためにも大切な土台となります。
| 摂取したほうがいい 食べ物 | 避けたほうがいい 食べ物 |
| ○ 青魚(EPA・DHA)(良質な油をとることは生命維持に必須) ○ ナッツ(良質な油) ○ 野菜(生野菜は体を冷やすので控える) ○ 発酵食品 | × 揚げ物 × 加工食品 × トランス脂肪酸 × 白砂糖の多いお菓子 (砂糖は体を冷やす。血液をドロドロにして、血流が悪くなり痛みを強くするプロスタグランジンを分泌してしまう。) × アルコール (水分不足になる。血流が悪くなり、プロスタグランジンを分泌してしまう。) |

骨盤まわりの血流を良くする
骨盤まわりの血流が滞ると、子宮への酸素や栄養の供給が不足し、痛みが強くなる原因になります。
日頃から以下のケアを意識してみましょう。
・お腹・腰を冷やさない:カイロや腹巻きを活用する
・毎日湯船に浸かる:シャワーで済ませず、芯から体を温める
・適度な運動を取り入れる:スクワット・ヨガ・ピラティスなど
特にお尻や内ももの筋肉を使う運動は、骨盤内の血流をスムーズにするのに効果的です。

睡眠の充実度を上げる
睡眠時間が足りなかったり、睡眠の充実度が低かったりすると、ホルモンバランスが崩れやすくなります。
「朝すっきりと起きられない」「寝ている間に見た夢を覚えている」、これはぐっすり眠れていないサインかもしれません。
- 睡眠6~8時間確保する
- カフェインの過剰摂取を控える:特に夕方以降はノンカフェインがおすすめ
- ストレスを溜め込みすぎない:イライラなどで脳の使いすぎると頭が交感神経優位になり、寝ている間も脳が休まらず疲れが取れにくくなります
- 日中に適度な運動をする:心地よく体を疲れさせることで、深い眠りに入りやすくなります

ピルの服用を検討する
最近では、ライフスタイルに合わせて低用量ピルを服用し、ホルモンバランスを整える女性が増えています。
かつては避妊薬としてのイメージが強かったピルですが、現在はホルモンバランスを穏やかに整え、毎月のツラい生理痛やPMS(月経前症候群)の負担を軽くするための選択肢として広く知られるようになりました。
飲み始めの1~3ヶ月ほどは、一時的な副作用(吐き気、頭痛、だるさなど)が現れる場合もありますが、体が慣れるにつれて落ち着いていくことが一般的です。服用にあたっては事前に子宮や卵巣の検査を受けることが推奨されているため、まずは一度、婦人科の医師に相談してみることをおすすめします。
鍼灸治療で生理痛をケアする
鍼灸施術では、骨盤まわりのこわばった筋肉を優しく緩め、全体のバランスを整えることで血流を促していきます。巡りが良くなることで、冷えや血行不良からくる生理痛の緩和が期待できます。血液がしっかりと酸素や栄養を運んでくれるようになると、子宮やその周辺の組織が本来の健やかな働きを取り戻しやすくなりますよ。
心身の緊張をゆるめ、自律神経やホルモンバランスを整えるサポートができるのも鍼灸の大きな強みです。自律神経のバランスが整うことで、女性ホルモンの影響を強く受ける生理痛のイライラやツラい痛みを、優しく和らげていくことができます。
当サロンの鍼灸施術では、今のお体の状態だけでなく、それを作っている「日々の生活習慣」について詳しくお話を伺います。お仕事のストレス、食事内容、睡眠時間など、普段は忙しくて見過ごしがちな「今の私の生活」をじっくり振り返る時間になります。
「つい夜更かししちゃう」「食生活が乱れがち…」と、分かっていても目をつぶってしまっていることもありますよね。そんな時も、私たち鍼灸師(第三者)と一緒に振り返ることで、「ここから直してみようかな」という前向きな気づきに繋がることがたくさんあります。(「ついサボっちゃう!」というお声も、ぜひお気軽にお聞かせくださいね!)
ちなみに、施術中に心地よい響きだけでなく、ズーンとした重さや痛気持ちよさ、くすぐったさを感じるところは、お疲れやストレスが溜まっているサインでもあります。お体全体のバランスや筋肉の疲労をリセットし、そうした違和感のない「軽やかなお身体」を目指して施術いたします。
生理痛は、食事・睡眠・運動・ストレスといった日々の積み重ねが大きく影響します。生理痛に悩まされない心地よい毎日を作っていけるよう、オーダーメイドの施術とアドバイスで全力でサポートさせていただきます。
まとめ
生理は、女性の健やかな毎日と本当に密接に関わっているものです。 1ヶ月に1度やってくる生理は、生涯で約450~500回ほどあると言われています。こうして数字で見ると、想像以上に長い時間を生理と共に過ごすことが分かりますよね。
この先何度も迎える生理の期間を「ツラい痛みを我慢して過ごす」のか、「心地よく快適に過ごせる」のかは、日々の暮らしの充実度や人生の豊かさにも大きく関わってくるのではないかと、私たちは考えています。
生理痛があるのは、決して当たり前のことではありません。 ほんの少し毎日の生活習慣を見直し、お体を労ってあげることで、これから先の生理はもっと楽に、心地よいものに変えていくことができます。
毎月の生理を「痛みを我慢する憂鬱な1週間」から、「自分の体と優しく向き合う快適な時間」へ。 生理痛に悩まされない、軽やかな体づくりを私たちと一緒に始めてみませんか?

