生理痛はあたりまえじゃない!
薬に頼らない緩和ケア
こんにちは。Bianca鍼灸サロン目黒本院の武田です。
今回は『ツラい生理痛を緩和させる方法』について記事を書きました。
- 生理痛の主な原因について
- 鍼灸治療で生理痛が緩和する?
- 生理痛を和らげるツボ
生理の不調は女性の約80%が悩み、痛みがヒドイ場合寝込んでしまうほどで日常生活にも支障をきたしてしまいます。
そんな生理痛の改善を諦めてしまった方や、当たり前だと思い込んでいる女性に寄り添い、鍼灸師だからわかる生理痛を緩和させる方法をこの記事でお伝えしますので、ぜひ最後までご覧ください。
生理痛はあたりまえ?
初潮を迎えてから現在まで、痛みのない生理期間を過ごしたことはありますか?
まわりのお友達も生理の時はツラそうだし、時には鎮痛剤をシェアしたりと、自分だけではなく周りを含め生理痛があるのが当たり前だと思い込んでいませんか?
初潮を迎えたばかりの頃は女性ホルモンのバランスが安定しにくく、痛みが強く出血量が多かったり、周期が乱れることも起こり得ますが、二次性徴期を過ぎてからは女性ホルモンバランスが安定し、『痛みのない生理』が不調のない健康な状態といえます。
痛みがあまりにもヒドく改善が見込めない場合は、子宮内膜症や子宮腺筋症などの婦人科疾患の疑いもありますので、
婦人科クリニックでの検査をおすすめします。
生理のメカニズム
生理(月経)とは、子宮内膜が出血をともなって体外に排出されることで、周期は概ね28日前後です。
女性ホルモンにはエストロゲン(卵胞ホルモン)とプロゲステロン(黄体ホルモン)の2つがあります。
排卵後には受精卵の着床の準備として子宮内膜が厚くなり、妊娠に適した状態になりますが、妊娠しなかった場合は子宮内膜が剥がれ落ちて子宮口から排出されます。
健康な女性の月経サイクル
月経期(1→5日)
プロスタグランジンというホルモンの働きで、子宮が収縮して不要になった子宮内膜が血液とともに体外に排出される。
卵胞期(6→12日)
エストロゲン(卵胞ホルモン)の分泌量がアップし、卵胞が成熟を始める。
排卵期(13→15日)
プロゲステロン(黄体ホルモン)が卵胞を刺激して、十分に成長した卵子が卵巣の外に飛び出る。「排卵」
黄体期(16→28日)
排卵後、卵子は子宮へ運ばれます。
プロゲステロン(黄体ホルモン)の分泌量がアップし、子宮内膜が厚くなり妊娠にそなえて準備をする。
生理痛の原因
プロスタグランジンの過剰分泌
妊娠しなかった場合、子宮内膜からプロスタグランジンというホルモンが分泌されます。
プロスタグランジンは子宮を収縮させ、不要になった子宮内膜と血液を体外に押し出すはたらきをします。
プロスタグランジンの分泌量が多いと、必要以上に子宮が収縮し、生理痛の要因となります。
子宮の発達が未熟
初潮をむかえたばかりの頃は、子宮が十分に成熟していないため、子宮口が狭く硬い状態です。
そのため、血液を押し出すのに子宮を強く収縮させるので、生理痛の要因となります。
年齢とともに、支給が成熟すれば自然と治ります。
精神的・肉体的ストレス
体が冷えていたり、長時間同じ姿勢で過ごして血流が悪くなったり、疲労が蓄積している状態だと強い痛みを感じることがあります。
また、生活環境の変化などの精神的なストレスが重なると、より強く痛みを感じることがあります。
痛みに対する恐怖感
思春期にヒドイ生理痛に苦しんだ人の中には、生理=痛いという印象が強く残り、嫌悪感や不安感が痛みを助長することもあります。
病気による痛み
子宮内膜症や子宮筋腫などの婦人科疾患は痛みが強く現れやすいです。
生理痛だと思って見過ごしているうちに、疾患の発見に遅れたり進行してしまうこともあります。
痛みがヒドイ、出血量がいつもと違うなど違和感を感じたら、婦人科クリニックの受診を検討しましょう。
時代背景もあり、髪の毛を洗えるのは月に1.2回程しかありませんでした。
現代ではいつでも好きなときにシャワーを浴びられますが、江戸時代ではそうもいきませんね。
特に妊婦は頭を洗ってはいけないとされていたそうですが、その理由はなんと「お腹が冷える」から!
髪を乾かすことができず、頭が冷えてしまい、結果として胎児に悪影響だからだそうです。
もし、冷えを感じていて生理痛がある人は、入浴後はすぐにドライヤーで乾かすと変化を感じられるかもしれませんね。
ツボ押しで生理痛を緩和しよう
生理痛がつらいときに優しく指圧してほしいツボをお伝えします。
鍼灸師が治療でよく使うツボで、指圧だけでなくカイロなどで温めてあげるのも非常に効果的です。
足のツボ
三陰交 (さんいんこう)
うちくるぶしから指4本分上で、すねの骨と筋肉の境目にあるツボです。
生理痛の緩和だけでなく、冷え性・むくみの改善にも効果が期待できます。
血海 (けっかい)
膝のお皿の内側の角から指3本分上にあるツボです。
ツボの名前にもあるように血の巡りに関係するツボです。
お腹のツボ
気海 (きかい)
おへそから指2本分下にあるツボです。
関元 (かんげん)
おへそから指4本分下にあるツボです。
中極 (ちゅうきょく)
恥骨から親指1本分上にあるツボです。
手のツボ
合谷
親指と人差し指の間で、やや人差し指よりのくぼみにあるツボです。
全身の巡りを整えてくれる万能なツボです。
Biancaで行う生理痛緩和を目的とした鍼灸
お腹の冷え、張り、圧痛などから骨盤内の状態を確認し、手足にあるツボを用いて治療を行います。
東洋医学的な所見を基に治療を行い、生理痛の原因として考えられる気血の巡りを整えます。
気血の巡りを整えるのに使用する鍼は、シールタイプの鍼で痛みを感じることなく、そのまま3.4日ほど置いておくことが可能です。生理予定日の数日前に治療を行い、骨盤内が整っている状態で生理を迎えられるように調整します。
ツボへの刺激は3グラムほどの圧で治療を行うため、小中学生の子でも安心して治療を受けていただいております。
まとめ
ここまで、読んで頂きありがとうございます。
生理に悩む多くの女性の寄り添い、鍼灸師だからこそ理解し治療を行うことが可能だと私は考えています。
お薬が体に合わないという方も、鍼灸治療で楽に過ごせるようになったというお声をたくさんいただきます。
痛みを押さえつけるのではなく、根本から改善していける鍼灸の魅力を1人でも多くの方にお伝えしたいです。
今後もBianca鍼灸サロンは患者様に感動を与えられる治療を提供し、多くの方に鍼灸の良さを知ってもらい、
幸せの循環を生むことを目的として、大切に施術させて頂きます。