人生の1/3の時間を費やす睡眠
こんにちは。Bianca鍼灸サロン目黒本院の武田です。
今回は『誰もが気になる不眠症』
について記事を書きました。
- 理想の睡眠とは?
- 不眠症の主な原因と4つの分類
- 不眠症と関わりの大きい耳鳴りについて
誰もが理想の睡眠を求めて、運動や寝具を揃えるなど色々な試みをしているかと思います。
「眠れてはいるけど疲れが取れない」「夢を見て寝れた気がしない」など睡眠についてのご相談をいただきます。
睡眠お悩みや不安を解消できるよう、この記事でお伝えしますのでぜひ最後までご覧ください。
理想の睡眠とは?
睡眠は人生の1/3の時間を費やしています。
残りの2/3の人生を健康で過ごすには、睡眠の質にかかっていると言っても過言ではありません。
時間よりも質が大事
質の良い睡眠は、何時に寝たか?何時に起きたか?
よりも「眠り始めの睡眠の深さ」とノンレム/レム睡眠の「睡眠サイクル」が重要です。
理想の睡眠サイクル
入眠から1時間で深い睡眠に入り、平均90分の睡眠サイクルを4~5回繰り返し、浅い睡眠のタイミングで起床することで、脳も体も休まりスッキリと目覚めることができます。
ノンレム睡眠とレム睡眠とは?
ノンレム睡眠とは脳がぐっすり眠っている状態です。
レム睡眠は体は休んでいるが眠りが浅い状態です。
不眠症とは?
夜寝付きが悪い、睡眠を維持できない、朝早く目が覚める、眠りが浅く十分に眠った感じがしないなどの状態が続き、日中の眠気、注意力の散漫、疲労感などの体調不良が起こる状態が不眠症です。
日本においては、約5人に1人が不眠症で悩んでいるとされています。
小児期や青年期にはまれで、中年以降ので急増します。また、男性よりも女性に多いとされています。
あなたの不眠はどのタイプ?
入眠障害
寝付きが悪く、30分以上経っても眠れない状態
中途覚醒
翌朝起床するまでの間、何度も目覚めてしまいぐっすり眠れない状態
早期覚醒
希望する時刻、あるいは通常よりも2時間以上まえに目覚めてしまい、その後眠れない状態
熟眠障害
眠りが浅く、睡眠時間のわりに熟睡感を得られない状態
なお、上記の4タイプは複数同時に現れることもあります。
不眠症の主な原因
不眠症状の原因は様々ですが、睡眠の質やサイクルを整えるために生活習慣を見直す必要があります。
まずは、どんな要因で睡眠の質が悪くなっているのか、洗い出してみましょう。
心理的要因
仕事や人間関係の悩みやイライラ、極度の緊張、睡眠へのこだわりなどが原因で不眠となります。
身体的要因
体の病気や症状で起こる不眠
怪我など痛みを伴う疾患、湿疹や蕁麻疹などの痒みを伴う疾患、喘息や花粉症、頻尿などが原因で不眠となります。
精神医学的要因
自律神経や精神の病には不眠を伴うことが少なくありません。
なかでも不安や抑うつ状態は不眠になりやすいです。
落ち込んだり憂鬱な気分が続くときは注意が必要です。
薬理学的要因
服用している薬やアルコール、カフェインなどが原因で起こる不眠があります。
代表的な薬には、抗がん剤、自律神経・中枢神経にはたらきかける薬、ステロイドなどがあります。
生理学的要因
海外での時差ボケや仕事の都合などで昼夜逆転の生活など、ライフスタイルが大きくかわると睡眠の機会を失い不眠となります。
不眠と関連の深い“耳鳴り”
近年注目を集めているのが、耳鼻科領域のめまいやふらつきなどの平衡機能の不調と不眠の関係性。
耳鼻科を受診した60%の患者様が何らかの睡眠障害を持っているとの報告もあり、睡眠と平衡機能の関係性が深いことが伺えます。
西洋医学からみる“不眠と耳鳴り”
脳幹にある睡眠と覚醒を司る部位には三半規管からの神経信号が入っていることがわかっており、
「平衡の不調」が「睡眠の不調」につながる可能性が指摘されています。
耳鼻科領域で多くみられる睡眠障害関連では、『耳鳴りのせいで眠れない、、、』という訴えです。
耳鳴り自体は、中耳炎などの影響もありますが、神経レベルの難聴など根本治療が難しい疾患を併せ持つことが多いです。
耳鳴りを気にしないという考え方が大事ですが、睡眠にも不調をきたしている場合、そう簡単ではありません。
「耳鳴りがするから眠れない」のではなく「眠れないから耳鳴りが大きくなる」となり、まずは不眠治療に専念していくこになります。
東洋医学からみる“不眠と耳鳴り”
東洋医学では、睡眠不足が続く人を主に「腎精」を消耗していると考えます。
腎精とはまさに生命エネルギーのことで、2種類のエネルギーがあります。
先天の精
両親から授かった、生まれつき持つエネルギーのこと。
エネルギーは有限で生後から徐々に減少し40歳を目安に消耗すると言われています。
後天の精
主に飲食物から補うエネルギーのこと。
たくさん食べていても、胃腸での消化吸収能力が十分でないとエネルギーを生み出すことができません。
「先天の精」と「後天の精」を合わせて『腎精』といい、腎の持つエネルギーが不足している状態を『腎虚』といいます。
体力の低下した高齢者が、エネルギーが不足している腎虚の状態とイメージしやすいと思います。
長く眠れない、耳が聞こえにくい、歯が脆くなる、白髪や抜け毛が多い状態ですね。
若年層でも疲れが溜まっていたり、睡眠不足などエネルギーが循環していないと腎虚になります。
腎虚の症状の一つに不眠や夢をよく見るなど、睡眠の質が低下していることもわかっています。
また、腎臓と耳の形状が似ていることから、関係性が深いという考え方もあります。
このようなことから、不眠症と耳鳴りは関連深いことがわかってきます。
不眠症に対する鍼灸治療
睡眠障害に対する鍼灸治療で一番大切なことは、
なぜ不眠症になってしまったのか?
そのバックグラウンドを理解することから始めます。
上記にもあるように、様々な原因が複合的にからんで不眠症になってしまうので、原因を知り、体を整えることが深く質の良い睡眠を取れるようになります。
ストレスが原因なら、自律神経を整えるツボ
食べ過ぎによる内臓の不調が原因なら、消化吸収をサポートするツボ
アルコールやカフェインの過剰摂取が原因なら、生活習慣を改めるようにサポート
リラックスできるお身体の状態に近づけ、生活習慣を整えていきましょう。
まとめ
ここまで、読んで頂きありがとうございます。
Biancaをご利用いただく患者様の半数以上が不眠などの睡眠障害を訴えています。
日々の生活を健やかでハツラツと過ごしていただけるように鍼灸治療を用いてサポートいたします。
不眠症に効果的なツボなどは、今後まとめさせていただく予定でおります。
まずは、自力では改善が難しいことを理解していただき、Biancaが改善のお手伝いができればとても嬉しいです!
諦めてしまった症状や本気で治したい方に、鍼灸の魅力を1人でも多くの方にお伝えしたいです。
今後もBianca鍼灸サロンは患者様に感動を与えられる治療を提供し、多くの方に鍼灸の良さを知ってもらい、幸せの循環を生むことを目的として、大切に施術させて頂きます。