噴き出る汗…少しでも止めたい!そんな時に活躍!
こんにちは。Bianca鍼灸サロン目黒本院の川島です。
今回は『汗を抑えるツボ』について記事を書きました。
- 体の中での汗の役割って?
- もし、私たちが汗をかかない動物だったら?
- 汗を抑える不思議なツボ
Biancaブログでは患者様が気になっていることをブログにしております。
他にもこんなことも知りたいなどあれば、お問い合わせください。
皆様、最後までお付き合いいただければ幸いです。
体の中での汗の役割
暑い夏、オシャレしたいけど外に一歩出ると滝のように出てくる汗…
代謝がいい証拠だけど、できることなら今は出ないで欲しい。。。
そんな場面ありませんか?
今日は、「今はちょっと待って!」という時に使える
汗を抑えるツボについてご紹介します!
その前にまず、[ 汗 ]が私たちの体の中でのどんな役割を
担っているのかについて、見ていきたいと思います。
汗は何のために出るのか?
私たち哺乳類は汗をかくのが当たり前に生きていますが、
実は汗をかく動物は、そんなに多くないのです。
しかも暑い時や運動した時にたくさん汗をかくのは…
なんと、人と馬ぐらいだそうです!!
こんなにたくさんの生き物が暮らしている現代…
汗をいっぱいかくのは人と馬だけって…
「汗って本当に必要なの?」そんな疑問が湧いてきてしまいそうですね。
人が汗をかき始めるようになったのは、
生きるための進化の一つだったようです。
人の祖先は地球温暖化が進み、木が育たなくなったことで
食べ物を探すことが困難になりました。
その影響で、長時間歩いて探さないといけなくなったり、
狩をして走り回ったりetc…今まで以上に運動量が増大。
そこで体を守るため(特に熱に弱い頭を守るため)に
備わった能力が”汗をかく”ということなのです。
汗が出るメカニズム
汗が出る流れは…
知覚神経からの興奮が間脳の視床下部
というところにある発汗中枢へ伝達
▼
発汗中枢から交感神経を経て全身の汗腺へ興奮が伝わる
▼
汗腺から分泌されるのが、汗というわけです
難しい言葉が色々と出てきましたが、簡単にいうと
体温上昇や緊張などのストレスなどにより、脳が体を守るために
汗を出すよう指令を出しているということです。
もし、私たちが汗をかかない動物だったら?
もし、人が汗をかかない動物だったとしたら…
あなたは、どんな想像をしますか??
「汗をかかないなら、毎日服を洗わなくていいね!」
なんて、そんな楽な生活を思い描く人もいるかもしれません。
では実際、本当にそんな楽なことだけなのか?
そのことをもう少し詳しくみていきたいと思います。
長時間スポーツができるのは汗のおかげ
まだ記憶にも新しい、世界的なスポーツの大会でも
たくさんの競技選手の活躍がありましたね。
マラソン、サッカー、テニスetc…
他にも様々なスポーツが私たちの生活を豊かにしてくれていると思います。
しかし、それは私たちが”汗をかくことができる動物”だからなのです。
人は、トレーニングをすれば、夏の暑い日でも
2~3時間のマラソンを走ることができますが、
もし汗をかかない動物だったとしたら…
真夏にマラソンと同じスピードで走ると、15分くらいしかもたないそうです。
人が長時間運動できるのは、発汗という体温調節機能が
備わったおかげなのです。
”汗をかく”ということが大事だということは分かったけれど…
◎メイクをしている時
◎デート中
◎満員電車の中 など
「今はちょっと止まってて欲しい!」
そんな時ってありますよね。
ここでは、一時的に汗を止める(?)魔法のようなツボを紹介したいと思います!
汗を止める(?)魔法のようなツボ
今まで、汗の重要性を話してきたのに、
「汗を止めて大丈夫なの?」そんな声が聞こえてきそうですが、
答えは【 YES 】です。
その理由は…
汗を止めているのではなく、
汗が出る場所をコントロールしているから。です。
詳しくお話しすると…
人は、体の一部を圧迫していると、
圧迫されている側の汗が抑えられ、
反対側の汗の量が増えるという仕組みがあるのです。
たとえば、脇を圧迫すると…
脇と脇から上の汗が止まるのです。その代わりに脇から下の汗が増える!
なんとも不思議な現象ですよね。
ですから、単純に汗の量を減らしているのではなく、
体の中で汗の出る場所と量をコントロールしているだけで
体にとってなんら悪影響はありません。
汗をコントロールするツボ3選
覚えておくと\いざ!/という時に使えるツボです!
(1)屋翳(おくえい)
(2)大包(だいほう)
(3)後谿(こうけい)
それでは早速、汗を調整できるツボを見ていきましょう!
屋翳(おくえい):脇汗なんて、怖くない!
<場所>
バストトップから5センチほど上
(バストトップと鎖骨を結んだ中間地点)
バストアップや咳や胸の苦しさにも使えるこのツボですが、
脇汗や顔汗を止めたい時にも効果を発揮!
<押し方>
ゆっくり2〜3分押してみましょう。
大包(だいほう):メイクの出来も完璧!
<場所>
脇の下にあるツボで、みぞおちから
真横に引いた線と脇から真下に降ろした線が交わるところ
「洗面台がある場所にはクーラーがない。」そんなご家庭も多いのでは?
それゆえ、メイクをしている最中から汗が止まらない。
そんなことありますよね…そんな時にぜひ押してみていただきたいツボです♪
<押し方>
2〜3分、じっくりと押してみましょう!
着物を着て、少し厚めの化粧をする舞妓さん。
あの方々が顔汗をかかないのは、まさにココを
圧迫しているからです!
ちょっと押しにくい…そんな方は、
深呼吸のように腕を動かすと大包が伸びて刺激されますよ♪
<押し方(応用編)>
最初にあげた「屋翳」と一緒におすと効果絶大!
腕を組む感じで、中指で大包、親指で屋翳をおします。
痛気持ちいい強さで2分ほど押すのがおすすめです!
場所的にも、堂々と押しにくいので、
目立たずに押せるのがポイントです♪
後谿(こうけい):全身から噴き出る汗よ…止まれ!
<ツボの場所>
小指の付け根あたりのふくらみ。
手をグーにしてみるとわかりやすいです!
<押し方>
親指で少し強めにおします!
ペンなどを使って押すのもおすすめです!
このツボを使うことで、圧迫で汗を調整するというより、
ツボに刺激を送ることで、全身の熱を鎮め、
汗を抑えることに一役買ってくれます。
まとめ
ここまで、読んで頂きありがとうございます。
今回は、汗をコントロールするツボについて
紹介させていただきましたが、いかがでしたでしょうか?
まだまだ続く暑い日々…思い出した時にぜひツボを刺激して
少しでも快適で楽しい夏を過ごしてください♪
「そんなことにも使えるの?」とこのブログが少しでも
鍼灸に興味を持っていただくきっかけになれば幸いです。
今後もBianca鍼灸サロンは患者様に感動を与えられる治療を提供し、多くの方に鍼灸の良さを知ってもらい、
幸せの循環を生むことを目的として、大切に施術させて頂きます。