【マタニティー鍼灸】ママ鍼灸師が伝える、安産に向けての身体作り!

我慢しないで!鍼灸の力で安産への近道!

こんにちは。Bianca鍼灸サロン目黒本院の川島です。
今回は『妊娠中でも受けられる”マタニティー鍼灸”』について記事を書きました。

この記事でわかること
  • 妊娠中に鍼灸は受けられるの?
  • (妊娠初期:1~4カ月)つわりをどう乗り越えるか?
  • (安定期:5~7カ月)腰痛、便秘などマイナートラブルで悩むあなたに。
  • (妊娠後期:8~10カ月)このタイミングで逆子?!そんな時にも鍼灸!
  • マタニティー鍼灸を受ける上での注意点
  • 産後のメンテナンスについて

Biancaブログでは患者様が気になっていることをブログにしております。
他にもこんなことも知りたいなどあれば、お問い合わせください。
皆様、最後までお付き合いいただければ幸いです。

目次

妊娠中に鍼灸は受けられるの?

妊娠中、お母さんの身体は出産に向けてどんどん変化していきます。
妊娠初期〜出産までの期間様々な悩みに直面しても”薬を自由に飲む事ができない”ということで、ひたすら耐え頑張っている方が多いように思います。
鍼灸は薬のような副作用がなく、妊娠中でも安全に受けていただける点で母体にも胎児にも優しい治療法の一つです。
身体のツボや反応点を刺激することで、血液循環を改善し、筋肉の緊張を緩和したり、また東洋医学の考えによる治療法で、妊娠中に起こるつわりやマイナートラブル、それらからくるストレス軽減にも有効です。

(妊娠初期:1~4カ月)つわりをどう乗り越えるか?

これも”つわり(悪阻)”??

つわりがきっかけで妊娠を知る方もいらっしゃるかと思いますが、
種類は、大きく分けて5種類あり、その症状や程度はその人によって違います。

(1)吐きつわり・・・食べると気持ち悪くなり吐いてしまう
(2)食べつわり・・・食べていないと気持ち悪くなってしまう
(3)においつわり・・・特定のにおいを嗅ぐと気持ち悪くなってしまう
(4)眠気つわり・・・眠気やだるさがひどくなってしまう
(5)よだれつわり・・・よだれが止まらず、口の中がネバつく

だいたい5週目前後から始まるとされていますが、妊娠の考え方は最終月経(最後の月経の開始日)を「妊娠0週0日」として数えます。 つまり、まだ妊娠していない時から妊娠週数が数え始められることになります。
また、つわりは個人差が大きく”全くつわり症状がない方”も中にはいらっしゃいます。

なぜつわりが起きるの?

つわりが起こる原因は、妊娠時のホルモンバランスの変化や胎児の成長による体全体のメカニズムの変化だと言われています。開始や程度が様々なのと同様に、終わる時期も人それぞれです。
一般的には妊娠8週目~10週目ごろに症状のピークを迎える方が多く、10週目以降から徐々に落ち着き
安定期でもある16週目頃までには落ち着くと言われています。

妊娠が分かって嬉しいはずなのに、
「気持ち悪く気分が晴れない…」
「気持ち悪くなりそうで、出かけることもできない」
「いつまで続くの…??」
そんな風に悩み、じっと耐えて頑張っている方も多いのではないかと思います。

そんな時こそ”鍼灸”の出番です!

WHOでも認められている治療

実は、WHO(世界保険機関)において鍼灸治療の有効性を認めた疾患の中に”つわり”があります。
上腹部にある胃の調子を整えるツボ(巨闕・中脘)にお灸をしたり、手首より少し上のツボ(内関)に軽く鍼をするなど、
治療方法は施術者により異なりますが、西洋医学ではまだはっきり解明されていない”つわり”に対しても
約2000年の歴史を持つ東洋医学ならではの考え方により緩和を目的としたアプローチをすることが可能です。

ネット上には”妊娠初期における鍼灸による流産”といった不安を煽るような情報がありますが、
妊娠初期の流産は大半が染色体異常によるもので、お母さんの行動や鍼灸治療が原因となることはほとんどありません。

(安定期:5~7カ月)腰痛、便秘などマイナートラブルで悩むあなたに。

妊娠による腰痛

妊娠中、時期に関わらず悩まされるのが”腰痛”。その原因は大きく2つと言われています。

まず1つ目は【リラキシン】というホルモンによるもの。【リラキシン】は妊娠初期から分泌されているホルモンで、
分娩の時赤ちゃんが産道を通りやすくするために、骨盤周りの靭帯や関節を緩める働きがあります。
そのため、今まで靭帯や関節のおかげでバランスを保っていたものが筋肉だけで頑張らないといけなくなり、
腰痛が起こります。
「まだお腹が大きくないのに、腰が痛い…」そんな方は、このホルモンによる影響が大きいかもしれません。
またこの【リラキシン】は妊娠後期〜臨月にかけて増加すると言われています。
後期に腰痛を感じる方が多いのはこのためです。

そしてもう一つが、お腹が大きくなることによる姿勢が原因となるものです。
お腹が大きくなるとどうしても体の重心は前に傾きます。そのためバランスを取ろうとして、
お腹を突き出し反り腰のような姿勢になることから腰痛になってしまいます。

鍼灸は使い過ぎている筋肉、使わなさ過ぎている筋肉どちらにもアプローチすることができます。
局所だけでなく、お尻や骨盤周りの筋肉などに鍼をすることで余計な緊張が取れ腰痛改善にも繋がります。
痛みが酷い場合は骨盤ベルトなどを使用するとより腰への負担は軽減されます。

妊娠による便秘

妊娠による便秘は大きく4つの原因が考えられます。

(1)つわりにより食事の減少や水分不足によるもの
(2)運動不足
(3)体内のホルモンの変化によるもの
(4)マイナートラブルによるストレスが原因の便秘(自律神経の乱れが関与)

妊娠中の便秘に対しては、酸化マグネシウムが処方されることも多いと思いますが、
より体に負担なく改善できるのが鍼灸です。
特に自律神経の調整は鍼灸が得意とする分野の一つ。自律神経のバランスが崩れると心も身体も乱れてしまいます。
お灸や鍼の刺激によりストレスを軽減させることが母体にとっても胎児にとっても大切です。

(妊娠後期:8~10カ月)このタイミングで逆子?!そんな時にも鍼灸!

逆子はなぜ起こるの?

東洋医学では、お母さんの体が冷えることで”逆子”が起こってしまうと考えます。
【冷え】と一言でいっても、”体を冷やす”ことだけが【冷え】ではありません。
人の体はストレスや悩みがあったり、無理して仕事をしたり、事故などで怪我をするということからも”体を冷やす”ことにつながると言われています。特に下半身や下腹部が冷えている方は要注意です。
赤ちゃんは自分の最も大事な頭を守ろうとして、温かい方(上)を向いてしまいます。それが逆子です。
逆子は言い換えれば赤ちゃん自身が自分を守ろうとする行動なのです。
妊娠中、体を温めることは逆子予防、逆子改善につながると同時に安産への近道になります。

逆子治療

全日本鍼灸学会の発表によると、鍼灸(特にお灸)による逆子改善率は89.9%で、母体や胎児に対する危険性も少ないとされています。
逆子治療の一例として、足の小指のツボ(至陰)や足の内側のツボ(三陰交)にお灸をすることで改善が期待できるとし、研究結果からも至陰へのお灸により子宮筋の緊張が軽減し、それにより子宮動脈の血管抵抗が低下したものと考察されています。
逆子が治るまでの期間も人それぞれですが、まずは冷やさないことが第一。
そして最近はネットでも簡単にお灸が購入できるようになっています。
鍼灸院での治療と併せて自宅でお灸を続けることでより逆子改善に繋がります。

マタニティー鍼灸を受ける上での注意点

妊娠中は、身体がとてもデリケートな状態です。
鍼灸治療は、副作用なく安心して受けていただけるものですが、体調がすぐれない時や病院から安静を指示されている時などは、まずは休養が最優先です。
そして何より大事になってくるのは、信頼できる治療院を選ぶことです。
HPなどで治療内容や治療者について調べてみるとより安心して治療が受けられるかもしれませんね。

産後のメンテナンスについて

鍼灸治療はいつから受けてもいいの?

治療院によって様々ですが、基本的には、退院後すぐ受けていただいても問題ありません。
ただ産後は妊娠前の状態に回復するまでに約6〜8週間かかると言われています。その期間は一般的に「産褥期」と呼ばれ、赤ちゃんが入っていた子宮が元の大きさに戻ったり、傷ついた産道や子宮からの出血を含む分泌物(悪露(おろ))の排出がある期間です。
体調がすぐれない時は、無理せず休息を優先されることをおすすめします。

また開いた骨盤を戻す骨盤矯正は、産後2〜6ヶ月が最も効果が出やすい時期とされています。
それは妊娠中も出ていた【リラキシン】というホルモンが産後も約半年ほど分泌し続けるためです。それは同時に出産を終えた後も歪みやすい状態が続くということ。
骨盤周りの靭帯や関節が緩んだ状態で”おむつ替え、抱っこ、授乳”など歪みを引き起こす動作が多い生活していては、一度の骨盤矯正だけで骨盤を正しい位置に留めておくことは困難です。
鍼灸治療と併せて骨盤矯正をされる際は、長期的な治療で改善を目指しましょう。

まとめ

妊娠中において鍼灸が様々な症状に有効であることを知っていただけたでしょうか?
マイナートラブルや心の不調etc…1人目の時は「仕方ない」と耐えて頑張っていた方も、初めての妊娠で不安や悩みがいっぱいの方も、新しい命が誕生するまでの期間より快適により楽しく過ごしていただくためのお手伝いが”鍼灸”を通してできればと思っております。
[便秘やむくみ]などのここに書ききれなかった多くの症状に対しても鍼灸からのアプローチが可能です。
”薬に頼れないから。”と諦めず、安心して頼れる治療院を探し相談してみてください。

ここまで、読んで頂きありがとうございます。

今後もBianca鍼灸サロンは患者様に感動を与えられる治療を提供し、多くの方に鍼灸の良さを知ってもらい、
幸せの循環を生むことを目的として、大切に施術させて頂きます。

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この記事を書いた人

Bianca鍼灸サロン目黒本院
川島 実加(Kawashima Mika)

★★★保有資格★★★
鍼師・灸師・あん摩マッサージ指圧師

★★★得意な施術★★★
【不妊鍼灸】
西洋医学的には冷えや凝り、歪みなどからくる血流障害を改善し、東洋医学的にはホルモンバランスや自律神経の調節を行うなど心と身体をケアしながら妊娠しやすい体づくりのお手伝いをさせていただきます。

【マタニティー鍼灸】
妊娠中は体調や時期に合わせた刺激量と無理のない体勢で体の負担軽減や安産を目的とし治療を行います。
また産後は体のバランスを見ながら骨盤矯正や子育てからくる体のお悩みに対してもサポートさせていただきます。

★★★一言★★★
ママ鍼灸師としても、患者様のお悩みに寄り添い、施術させていただきます。

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